写真をプリントするとき、プリントの方法にアナログとデジタルの両方ありますが、使う紙はどちらにも色々あるので迷います。
今回はずっと気になっていた和紙のデジタルプリント用紙のことについて。
去年写真のイベントで展示した際、見に来てくださった方からAWAGAMIという和紙のプリント用紙のことを教えてもらいました。
私が作っているLo-fi作品に風合いが合うのではとわざわざ話しかけてくださって。
プリント用紙についてはそれまでも色々試したり調べたりしてはいたのですが、和紙のプリント用紙については初耳でしたのでとてもありがたかったです。
その後、転写の作成に使えるのではと思い、早速紙のサンプルを取り寄せてやってみましたが和紙の繊維の頑丈さは転写にはあまり適さないなぁというのが結論でした。それよりもむしろ和紙の風合いは大変素晴らしいので転写に使うにはもったいない。
ちゃんとプリントするための紙として使った方が絶対に良いと思いました。
ということで今回購入したのは竹和紙といんべ(薄口)という2種類の和紙。
どちらも普通のプリント用紙にしては高額で枚数も少ないので使うのは緊張します。
と言っても何度か使わないと画像の調整をどのくらいすればいいのかわかりませんから、ここは思い切ってやります。
まずは竹和紙。
こちらは紙厚0.25なので少し厚め。はがきくらいの厚さですね。
Lo-fi作品の画像をプリントしてみたのですが、イイ感じです!キャンバス作品の質感に似たような感じを再現してくれます。
それに通常のプリント用紙とは違って反射がない!これはとても嬉しいです。私の好みはテカリのないマットな質感なので願ったり叶ったり。
あとは普通の紙と比べると紙表面が少し起毛している感じがあるので、プリントした画像が全体的にうっすら白くぼんやりした感じになります。光っているようにみえるというか。
彩度を強く調整してプリントすればもっとちがうのかなーと思うものの、ねっとりくっきりした色を出したいときにはあまり向かないかもしれません。
ほかは、厚みのわりになんとなく気持ちですが透けます。すごいですね。繊維のせいなのでしょうか。空気を含んでるってことになるのかな?違うか。
いんべの方は厚みは0.15。数値的には通常のコピー用紙とだいたい同じか若干厚いくらいかと思うんですけど、実際に紙を見ると結構透けるのでもっと薄い印象があります。
でも紙自体は強い。和紙だからかな。
Lo-fi作品をプリントした仕上がりは竹和紙とあまり変わらないです。違いは紙の厚さくらいですね。
あと、紙の織目というのか、竹和紙に比べると横にうっすら線が入っています。書道の紙みたいな感じです。それを厚くしたらいんべっぽいかも。
他には竹和紙より少し黄味かぶりな色がある気がするけど気のせいかもしれない。透けてるからそう感じるのかもしれないけど。
写真のプリントはどちらもマットで落ち着いたものになります。
竹和紙の方がキメが細かく見えるような・・・?
いんべはざらっとした感じに見えるので、レトロな感じを表現したい時などには良さそうです。
写真のプリントもLo-fi作品の複製もこれまでは写真屋さんに写真紙でのプリントをお願いしていましたが今後はプリントしたいものによって変えたいと思います。
デジタルの出力でもこんなに選択肢があって、その前の加工のことも含めると表現の方法は無限に広がるように感じます。
迷うのは大変ですが楽しみです。
〇デジタルプリント用和紙購入先