道具について
- カラノラカ
- 2018年6月30日
- 読了時間: 2分
キノの旅 というアニメをゆっくり見ています。
過去2回アニメ化されたようですが、私が見ているのは新しいほうのものです。
キノという女の子が人語を話すモトラド(バイク)に乗って様々な国を旅するというお話。
行く先々で、歓迎されることもあれば酷い仕打ちを受けたり、言葉少なく進んでいくストーリーに現実のことを重ねて考えてみたりもしています。
今日見たお話では、旅先の資料館にキノのモトラドと同じ、人語を解すモトラドが展示してありました。
万全に整備され大事に飾ってあるだけのモトラド。以前はキノのモトラドと同じように人間の相棒と旅をしていたようです。資料館に飾られてからだんだんと話すことが無くなり、もうしゃべることができるのかどうかすらわからない事になっていたようですが、キノたちが話しかけると静かに声を出します。
『いいねぇ・・』
それを受けてキノのモトラドは、いいでしょ?!と答えます。
いいねぇ、と、いいでしょ?!
このやりとりにぐっときました。
資料館のモトラドは、相棒と一緒に毎日走り続けているキノのモトラドを羨んでいました。
道具は使われてこそ命あるものなのかもしれません。
きれいに静かに置いておけばきっと長持ちするのかもしれないですが、
使われていないと駄目になってしまうのかもしれません。
普段、自分の歳より長い時間を経ているカメラを使っている私は、モトラドのこの会話がすごく心に響きました。私が使うことで、カメラも喜んでくれているといいなぁと思ったのでした。
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